写真の保存ってどうしてますか?
皆さん、写真データの保存ってどうしてますか?
パソコンやスマホに保存が一般的でしょうか。前のブログでも一例としましたが、SDカードに撮りためてる方もおられるかもしれませんね。
私のお客様からも時々、「沢山の写真データって保存はどうしてるんですか?」と聞かれます。
そこで今日のブログでは、色々な写真の保存方法についてご紹介します。
【HDDに保存する】
HDDは磁気ディスクを使った大容量の記録媒体です。写真データを保存するのに最適な選択肢の一つです。
読み書きスピードとコストパフォーマンスに優れた保存手段の一つですね。
HDDの最大の利点は、TB単位の大容量を確保できることです。近年のデジタルカメラは高画素化が進み、1枚のデータサイズも大きくなっています。
HDDならRAW現像後のデータも含め、大量の写真を余裕を持って保存できます。
さらにHDDはデータの読み書きが比較的高速なので、データの読み書きにストレスを感じません。
USB 3.0などの高速インターフェースを活用できば、より快適な運用が可能です。
一方でHDDは内部に磁気ディスクを搭載しているため、衝撃などの影響を受けるとデータが失われてしまう可能性があります。
このため、HDDを長期保存用に使う場合は、定期的にデータのバックアップを行うことが不可欠です。
また複数のHDDに分散して保存するのも、賢明なデータ管理の方法でしょう。
【SSDに保存する】
写真データの保存には従来からHDDが利用されてきましたが、近年ではSSD(ソリッドステートドライブ)の活用も広がってきています。
SSDとは記録媒体にフラッシュメモリを採用した半導体ドライブで、HDDに比べて多くの利点を持っています。
最大のメリットは、HDDよりも高速に読み書きができる点です。
HDDはディスクの回転など物理的な動作があるのに対し、SSDはそれがないため高速化が可能になっています。
例えばRAW現像のように大量の読み書きが発生する場合、HDDよりもスムーズな動作が期待できます。
また、SSDはショック耐性に優れています。HDDは精密な部品を内蔵しているため、衝撃を与えるとデータが破損しかねません。一方SSDはフラッシュメモリを採用しているため衝撃に強く、アウトドアでの撮影でも安心して持ち運べます。
さらに、SSDは静音性にも優れているのがメリットです。HDDは物理的に回転する構造のため、ある程度の動作音はどうしても発生してしまいます。一方でSSDは半導体で動作するため、静粛性に優れています。録音や録画用の周辺機器とも干渉しづらくなります。
一方でSSDはHDDに比べると容量あたりのコストは高いのがデメリットです。しかしながら、SSDの価格は年々下落しており、徐々に大容量化が進んでいます。高速性やショック耐久性、静音性など、SSDが持つメリットを考えると、写真データの保存用ドライブとしても有力な選択肢になりつつあります。将来的には容量面の課題も解消されていくでしょう。
【Blu-rayに保存する】
Blu-rayは大容量の光ディスクメディアとして、近年写真の保存用途で注目を集めています。25GBから50GBという容量があり、RAW現像後のデータも問題なく保存可能です。
Blu-rayの最大の魅力は保存コストではないでしょうか。Blu-Rayドライブは必要になりますが、メディア自体は1枚200円を切ります。
さらにBlu-ray対応のレコーダーなどと連携すれば、写真の視聴もテレビの大画面で気軽に楽しめます。静止画スライドショー機能などを使えば、雰囲気ある写真の鑑賞会を家族で行うことも可能です。
一方で長期保存の注意点として、ディスク表面の劣化に気を付ける必要があります。
傷や指紋など物理的な破損リスクもあります。なので複数のディスクに重要データを分散するのが賢明でしょう。
【NASに保存する】
NASはネットワークストレージの略で、家庭内のネットワークを介してデータにアクセスできる装置です。HDDを搭載しており、写真データを保存するのに適した選択肢の一つとなります。
NASを使えば、パソコンのみならず、スマートフォンやタブレットからも手軽にデータにアクセスできます。いつでもどこからでも、写真の閲覧や転送が可能なのが大きな利点です。さらに、NASにはバックアップ機能やレイドなどのデータ保護機能も備わっているため、安心して大切な写真を預けられます。
また、4ベイや8ベイなど複数のHDDを組み合わせることで、ほとんど無限に近い容量を確保できるのもNASの魅力です。写真は高画素化が進むほどデータサイズが大きくなるため、NASの拡張性は非常に有利です。
一方で初期コストが高いのが難点で、適切な知識がないと自作は難しいでしょう。しかし、大切な写真データを一ヶ所に集約して永く保存したい場合には、その価値は十分にあると言えるでしょう。
私はパソコンへの保存に加え、長期保管するデータはNASに保存しております。私が使っているのはSynologyのDS220+というNASです。
コストはかかりますがデータを失う可能性が非常に低いので利用しております。
それにスマホで撮った写真を自動バックアップできるなど、次にあげるクラウドサービスとほぼ同じことが自宅で出来るのも大きなメリットです
【クラウドサービスに保存する】
クラウドサービスを利用すれば、写真データをインターネット上に保存できます。
DropboxやGoogle ドライブ、iCloudなど多くのクラウドサービスがす。
クラウドならデータを持ち運ぶ必要がなく、いつでもスマホなどからアクセスできるのが最大の魅力です。
自動同期やバックアップの設定によって、確実に写真を保存でき、紛失のリスクも抑えられます。
さらに、クラウド上でデータを集約できるため、デバイスを超えてデータを共有したり活用したりすることも可能です。
一方で月額料金がかかること、アップロード時に通信量を消費すること、データが外部に保存されることによるプライバシー上のリスクなど、デメリットもあります。
コストはかかりますが天災なども考慮すると一番安心な保存先かもしれません。NASでも天災にあえばデータはなくなってしまうかもしれませんが、クラウドサービスなら以上に天災リスクは避けられると思います
以上、HDD、SSD、Blu-ray、NAS、クラウドサービスと様々な写真データの保存方法がありますが、用途と予算に応じて賢く組み合わせることが大切です。一つだけに頼るのではなく複数の方法を用い、大切な写真データを万全のバックアップ体制で守ることをおすすめします。